福島県は20日、東日本大震災の津波を受け、本県沿岸部の10市町全域を対象に見直しを進めていた津波浸水想定区域図を公表した。
発生の可能性がある最大級の津波を想定しており、最大水位は22.4メートル、県全体の浸水域は震災時の津波の約1.3倍に当たる1万4千ヘクタールとなった。 各市町は今後、浸水想定を基にハザードマップを作成し、地域住民らに避難計画を周知する。
最大級の津波は千年に1度程度とされる東日本大震災の断層モデルと、房総沖を波源とする茨城県のモデルを想定。
最悪の事態に備えるため、満潮時の海面潮位や地盤沈下も考慮し、被害が大きくなる方の津波高や浸水域などを整理した。
津波浸水想定区域図は県河川計画課のホームページ(https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/41045a/tsunami‐shinsuisoutei.html)に掲載されている。
◆津波浸水想定区域図