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【古関裕而生誕110年】戦時下の作曲活動 『望郷の念』...旋律に込める

2019/08/17 16:40

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東京から疎開し、終戦前後に古関一家が暮らした福島市飯坂町の民家。築100年ほどのため一部は改築しているが、居間にある神棚など内装や柱の多くは当時のまま残っている。右下は二階堂さん

 1930(昭和5)年に福島市の実家で新婚生活を始めた古関裕而と金子(きんこ)は同年9月に上京、日本コロムビア専属の作曲家となった。  日中戦争の発端となる盧溝橋事件が起きた37年7月、古関夫婦は中国に金子の兄妹を訪ね、帰路に日露戦争の激戦地・旅順に立ち寄った。古関の自伝では「領土争いの悲惨な犠牲の痛ましさに感極まった」と振り返る。  戦時下の作曲活動をみる。37年は旅順での強烈な印象から「勝ってく...

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