◆中沢水産 中沢由樹さん(26) 松川浦漁港に漁を終えた船が戻ると、それまで静かだった港が競りでにわかに活気づく。魚を見定める仲買人の中に、相馬市の中沢由樹さん(26)の姿があった。「震災で一度は諦めかけた居場所。ここで力を尽くしたい」。本県水産業の未来を担う若手の一人として奔走を続ける。 港は幼い頃から、当たり前にいた場所だった。家族が経営する水産物加工、販売の中沢水産を手伝いながら、いず...
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