高知市中心部に近い小さな山にある広大な植物園。アジサイが咲き誇る園内の一角に、「日本の植物分類学の父」とされる牧野富太郎が収集した押し葉標本などを保管する施設がある ▼明治期、牧野は日本の隅々まで訪ねて植物を採集した。出かける際に必ず携行したのは新聞。採取した植物を丁寧に新聞紙にはさんで持ち帰り、標本を作って花びらや葉の構造を精巧にスケッチした ▼吸水性が高く、和紙などと違い、どこでも安く入手で...
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