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【あの有名人が福島に!?(上)】感激!人気俳優・英国バンド

06/27 09:26

福島市で行われた映画「ジヌよさらば」の舞台あいさつに登壇した松尾スズキ監督(左)と主演の松田龍平さん(福島民友2015年3月4日付より)

 県内で行われた映画やテレビ番組の撮影、イベントなどでの、有名人の目撃情報を募集した。今回は、ふくしまFMの情報番組「RADIO GROOVE」でも同じテーマでメッセージを募り、たくさんの投稿が寄せられた。その中から、意外性の高いものに注目して紹介する。

 会津坂下に松田龍平さん

 まずは、こんなうらやましいエピソードから。「弟が、映画『ジヌよさらば』の撮影に来ていた俳優の松田龍平さんにお会いしました。会津坂下町の会津坂下駅前でたばこ休憩をしていたら、遠目に見てもかっこいいスタイリッシュなイケメンが歩いてきたそうです。その人(松田さん)はライターを忘れたらしく、弟に『ライターお借りできますか?』と声をかけたそうです。上品で気さくで、たばこを吸っているだけでもめちゃくちゃかっこよかった!と絶賛してました」(会津坂下町・おかげさまでフリーダムさん)

 松田さんが主演した映画「ジヌよさらば~かむろば村へ~」は、松尾スズキさんが監督と脚本を務めた2015年公開の作品で、柳津町を中心に撮影が行われた。いがらしみきおさんの漫画「かむろば村へ」(小学館)が原作で、「お金恐怖症」になった元銀行員(松田さん)が逃げるようにやって来た「かむろば村」で、現金を使わず物々交換や自給自足で生活しようとする物語だ。

 松田さんのほか、西田敏行さん(郡山市出身)、皆川猿時さん(いわき市出身)、阿部サダヲさん、松たか子さん、二階堂ふみさん、片桐はいりさんら豪華キャストが個性的な村人などを演じた。映画完成後は、全国公開に先駆けて同町などで先行上映会が開かれた。

 ローラーズ、棚倉で公演

 舞台はがらりと変わり、時をさかのぼること約50年。1977(昭和52)年に驚きの来県エピソードがあった。

 当時、熱狂的な人気を誇った英国のロックバンド、ベイ・シティ・ローラーズ(BCR)が来日ツアーを開催、その会場の一つが棚倉町だった。「本当は別の場所で公演をする予定が、急きょ棚倉町体育館に変更になり、ファンが押し寄せ大混乱になったと聞いています」(キラーコーンさん)との情報も寄せられた。

240627kokohore00_2.jpgベイ・シティ・ローラーズ棚倉公演の熱狂を伝える当時の紙面(福島民友1977年10月7日付)

 当時の新聞を確認すると、同年10月7日付の福島民友に「大荒れBCR旋風」の見出しとともに、詰めかけたファンの写真が。記事は「各地で失神騒ぎを起こし話題を呼んでいる英国のロックグループ『ベイ・シティ・ローラーズ』」と、若干不穏な書き出し。その後も「スピーカーの大音響と泣き叫ぶ約二千五百人の少女ファンで場内は興奮のるつぼ」「興奮した少女たちは舞台前に押しかけようと制止する警察官と激しくもみ合った」「見かねた主催者が『無理をしないように...』と警告するため演奏を中断。さらに十分後にはBCRが突然『警官がファンに暴力を振るうから、演奏はしない』と言って再び中断」「失神した少女は三十三人」とあり、現代のコンサートとはレベルの違う、熱狂と混乱の大きさがうかがえる。

 このコンサート、元々は郡山市で開催する予定だったようだ。しかも棚倉公演は「ロックの聖地」ともいわれる日本武道館(東京)公演の翌日に行われたというから驚きだ。

 次回も引き続き、県内でのさまざまな有名人の目撃情報を紹介します。(佐藤香)

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