古代、巨石を運ぶのに木製のそり「修羅」が使われた。長さ約12メートル。約50トンの石を運べたそうだ。これを前に進めるには、千人を超える人たちが力を一つにする必要がある(奥田尚「石の考古学」吉川弘文館) ▼修羅が出土した大阪府藤井寺市によると、この木ぞりの語源は2人の神の故事に由来する。巨石のように何事にも動じない帝釈天(たいしゃくてん)を壮絶な戦いぶりで動揺させた阿修羅(あしゅら)にちなみ、そう...
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