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タッチラグビーW杯へ「集大成、悔いなくプレーしたい」

07/09 09:00

「集大成の大会になる。悔いのないプレーをしたい」と意気込む西中山さん

 会津若松市出身の西中山彩季さん(28)=山梨県富士吉田市=は、15日にイングランドで開幕するタッチラグビーのワールドカップ(W杯)に女子クラス日本代表として出場する。今大会を最後に代表を引退する考えで、「これまでの集大成の大会になる。悔いのないプレーをしたい」と意気込んでいる。

 タッチラグビーは、ラグビーのタックルをより安全な「タッチ」に置き換えた競技。トライ数を競い、6回相手に触れると攻守を交代する。タックルのほかスクラムもないため、けがのリスクが少なく、幅広い年齢層から親しまれている。

 体育の教員だった母の影響で、スポーツ一筋の生活を送った西中山さん。中学と高校で水泳や陸上に打ち込んできた。

 ラグビーと縁はなかったが、日本体育大に入学すると「新しいことに挑戦したい」とタッチラグビーサークルの体験に参加した。「これならできる」。ポジションごとに役割があり、脚力に自信がなくても仲間を支えられる競技性にも引かれた。大学2年から代表活動に呼ばれるようになり、大学3年時には副主将として全日本選手権7連覇に貢献した。

 大学4年の2019年にマレーシアで開かれたW杯で初めて日本代表に選出された。ポジションはチーム全体をまとめるミドル。チームは銅メダルに輝き、史上初の表彰台に上がった。

 大学卒業後は都内で働きながら、千葉県の社会人チーム「GUSTARE(グスターレ)」で競技を続けた。結婚を機に山梨県に移住した現在でも、毎週末に千葉県に通って技術を磨いている。そうして再びつかんだ夢舞台への切符。ポジションは5年前と同じミドルだ。西中山さんは「仲間を支える役割をしっかりと果たし、優勝に貢献したい」と活躍を誓う。

 大会は15日開幕

 日本代表は年齢や性別で分けられた全13部門のうち、6部門に出場する。西中山さんは女子クラスに出場し、21カ国と頂点を競う。西中山さんは12日にイングランドに向けて出発する。

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