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パラ陸上・佐々木「東京大会超える」 楽しんで記録にも挑戦

07/10 08:50

「7位以上と記録を狙っていく」と意気込みを語る佐々木=9日、県庁

 パリ・パラリンピックに出場する陸上女子400メートル(視覚障害T13)の佐々木真菜(26)=東邦銀行、福島県立盲学校高等部卒=は9日、県庁で記者会見し「東京大会を超える7位以上と、57秒50の自己ベスト更新を目指す」と抱負を語った。

 佐々木は7位入賞を果たした2021年東京大会に続き2大会連続の出場となる。会見に同席した東邦銀行陸上競技部の吉田真希子監督は「この3年間で、走った感覚を言語化して言葉で伝えてくれるようになった。細かい技術を突き詰めていく中で選手として成熟していると感じる」と強調。「彼女の力を引き出し、少しでも勝負できるように準備をしていきたい」と語った。

 佐々木は報道陣の取材に応じ「記録を狙っていく」と決意を語った。

 ―東京大会から3年間で成長した部分は。
 「400メートルに不可欠なスピードと持久力を上げる中で、スタートからトップスピードに乗せることができるようになってきた。視覚障害があり、実際の動きを見て走りに落とし込むことは難しいが、東京大会以降は自分の感覚とリズム感を養い、歩幅を広く取れるようにもなった」

 ―2大会連続の大舞台への思いは。
 「東京大会は無観客だったが、今大会は有観客となる。パリの地でパラリンピックならではの雰囲気を感じながら、楽しんで、結果にこだわって走りたい」

 ―どういう走りを見せたいか。
 「レベルは高くなってきているが、挑戦していくことが大事だと思っている。『ここまで頑張ってきたんだ』というところを見せ、少しでも皆さんが笑顔になれる記録を狙っていきたい」

 ささき・まな 福島市出身。難病の無虹彩症で、生まれつき視覚障害がある。16年に東邦銀行陸上競技部に入部。自己ベストは日本記録の57秒50。

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