陸上の第７７回県総合スポーツ大会・第７９回県選手権大会は１１日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで開幕した。初日は男女１１種目の決勝が行われ、男子４００メートルリレーは日大東北高（松崎大周、遠藤瑛汰、小針星砂（せいさ）、鈴木我空（がく））が４０秒８１の県高校新記録で優勝した。女子棒高跳びは斎藤琴音（福島成蹊高３年）が県高校タイ記録の３メートル６０で制した。
大会は１４日まで。個人種目は男女各上位３人、リレー種目は男女各上位２チームが、秋田県で開かれる第５１回東北総合スポーツ大会（８月２４、２５日）に出場する。
【男子】
▽４００メートルリレー〈１〉日大東北高（松崎大周、遠藤瑛汰、小針星砂、鈴木我空）４０秒８１＝県高校新〈２〉ＦＡ―ＪＥＴＳ〈３〉仙台大〈４〉東日大昌平高〈５〉若松商高〈６〉会津工高〈７〉順大
バトンパス磨き４０秒８１
４人の力で新たな記録を打ち立てた。男子４００メートルリレーで、１９９７年に郡山高が樹立した県高校記録を０秒０１更新する力走を見せて頂点に立った日大東北高。トップでゴールした選手たちは肩を寄せ合い、「よっしゃー」と雄たけびを上げて歓喜した。
大学や社会人チームも出場した決勝レース。日大東北高は１走松崎大周と２走遠藤瑛汰の３年生コンビが粘りの走りで食らいつくと、３走小針星砂（２年）が意地の走りを見せた。
「先輩たちのバトンをしっかりアンカーにつなぐことだけを考えた」と小針がトップを奪取し、４走鈴木我空（２年）がそのまま逃げ切った。
５月の県高校体育大会では、バトンミスで失格となり、予選敗退に終わる悔しさを味わった。雪辱を果たすべく、結束力を強め、バトン練習にも多くの時間を割いてきた。そんな選手の努力を見守ってきた高橋直之監督は「それぞれの能力が高い分、バトンパスの調整が難しかったが、練習の成果を見せてくれた」と手放しでたたえた。
８月の東北総合スポーツ大会ではさらなる記録更新を目指している。「もっと記録を上げていく」と声をそろえる４人の挑戦はまだ続く。（佐藤未羽）
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