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磐城桜が丘、執念のサヨナラ 7点差逆転、9年ぶり夏1勝

07/14 09:05

【ザベリオ―磐城桜が丘】サヨナラ勝ちを決め、ベンチから飛び出す磐城桜が丘ナイン=あづま球場

 ◇第106回全国高校野球選手権福島大会・第2日(13日・あづま球場ほか11試合)

 磐城桜が丘 11―10 ザベリオ

 10―10で迎えた9回2死満塁。磐城桜が丘の中軍駿(ちゅうぐんたかし)(2年)が四球を選びサヨナラ勝ちが決まると、ナインが勢い良くベンチから飛び出した。2020年の独自大会を除くと9年ぶりの夏1勝。9回に同点打を放ち、その後サヨナラのホームを踏んだ櫛田宝(同)は「みんながつないでくれた打席で打ててうれしかった」と涙を浮かべた。

 「どれだけ点差が離れても誰も諦めていなかった」と櫛田。7点差で迎えた6回、捕逸や四球など相手の守備の乱れにつけ込み、一挙6得点。一気に磐城桜が丘ペースに持ち込んだ。

 3点を追う9回には敵失で1点を返し、なお無死一、三塁で櫛田に打席がまわった。この日は投手として5回途中から登板していたが、一人目の打者に走者一掃の二塁打を浴び、責任を感じていた。「絶対打撃で取り返す」。振り抜いた高めの変化球は相手投手の足に当たり、外野まで弾んだことで2人が生還、バットで悔しさを晴らした。

 大きな1勝となったが、満足はしていない。櫛田は「全員で立ち向かっていけば勝利は見える」と高みを見据えた。(熊田紗妃)

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