サッカーJ3第21節ー。福島ユナイテッドFCは13日、アウェーのニッパツ三ツ沢球技場でYS横浜に1―2で敗れ、3連敗となった。通算成績は9勝2分け10敗で、順位は暫定10位に後退した。福島は次戦の20日、ホームのとうほう・みんなのスタジアム(福島市)でテゲバジャーロ宮崎と対戦する。午後6時開始予定。
【評】福島は何度も訪れた好機を生かすことができなかった。前半3分、相手GKのこぼれ球をMF大関が右足で押し込んで先制した。しかし、その後はYS横浜のペースになり、同13分に同点に追い付かれると、同30分にはFKから点を奪われて逆転を許した。後半に入ると、途中出場したFW城定と、FW清水を中心に積極的にゴールを狙ったがYS横浜の堅守に阻まれた。(高橋夏実)
またリード守れず
福島は決め手を欠き、3試合連続で逆転負けを喫した。シュート数はYS横浜の8本を上回る12本。果敢にゴールを狙ったものの得点には結び付かず、もどかしい試合となった。
「早い時間に先制できたが、前線からのプレスなど、トレーニングしてきたことがなかなか表現できなかった」。寺田周平監督が悔しさをにじませるように、前半3分の先取点で流れをつかみながら、すぐに逆転された。
前半13分は守備網の隙を突かれ、同30分はセットプレーからの失点シーンだった。雨が強まった後半には途中出場のFW陣を中心にもがいたが、勝利は遠かった。
今節に懸ける選手たちの思いは強かった。前主将のDF堂鼻起暉(どうはな・かずき)がJ2いわきFCに完全移籍後、初めて迎えるリーグ戦だったためだ。
ゲームキャプテンを務めたMF宮崎智彦は「逆転負けが続く中、状況を変える役割を果たせなかった。しっかり反省して次に向けていい準備をしたい」と前を向いた。