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「会津対決」に燃えた 若松商、息詰まる投手戦制す

07/15 08:30

【若松商―会津】最後の打者を遊飛に打ち取り、仲間と喜びを分かち合う若松商の大竹(中央)=あいづ球場

 ◇第106回全国高校野球選手権福島大会・第3日(14日・あづま球場ほか11試合)

 若松商 1ー0 会津

 若松商が同地区の好敵手との息詰まる投手戦を制した。先発したエース大竹魁(かい)(3年)は無四球完封勝利。最後の打者を遊飛に打ち取ると天を仰ぎ、駆け寄ってきた仲間と喜びを分かち合った。大竹は「今までで最高の投球だった。試合前から調子が良かった」と満面の笑み。チームは2020年の新型コロナウイルス禍での独自大会を除くと5年ぶりの夏1勝となった。

 大竹は5月の県大会支部予選での代表決定戦に続く、相手エース谷口航太郎(同)との投げ合いとなった。試合前日に自分の投球を録画した動画を見て腕の振り方を修正。春は精彩を欠いたツーシームがこの日は打者の手元で軌道が変化するようになったため要所で多用し、一度も走者に三塁を踏ませなかった。

 仲間の懸命な守備も大竹をもり立てた。左翼手の渡部瑞貴(2年)は八回裏に右太ももを負傷し一度はベンチに下がったが直後に復帰し、この回2死二塁のピンチでレフトフライを確実に捕球、完封を後押しした。

 次戦は、第4シードの磐城と対戦する。「打者に弾みを付けられる投球をしたい」と大竹。同地区のチームの思いを胸に甲子園出場を目指す。(桜井駿太)

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