いわき市の造園業「ＨＡＲＶＥＳＴ（ハーベスト）」の社長芦沢久美子さん（５０）は、米ハワイ州の花を通して同市を訪れた人と親睦を深めようと「ハワイのお花を愛する～いわきオハナ会～」を結成した。今後、会長として会員を募集しながら市内で開かれる「フラガールズ甲子園」などの各イベントでハワイに関連した熱帯植物の販売や会場の飾り付けなどを実施していくという。
芦沢さんは同市出身。２５年前に国際農業者交流協会の派遣事業でハワイに派遣され、熱帯植物の生産などを学んだ。帰国後に園芸業界で修業を積んで独立。現在は日本家庭園芸普及協会が認定するグリーンアドバイザー園芸ソムリエとして緑地施設の管理のほか、市フラワーセンターや市民講座で講師を務め、植物の魅力を伝えている。
同市では２０１８年から「フラのまち」を全国へ発信するため、シティーセールス「フラシティいわき」を展開する。芦沢さんはハワイと関わりのあるまちで今までの経験を生かし、同市でも比較的簡単に育てられる熱帯植物の魅力を伝え、植物を通してまちを盛り上げようと会の設立を決めた。会では、販売や地域の公共施設、イベント会場の飾り付けなどを行うほか、栽培方法などを学ぶ教室も開く予定。また販売で得た売り上げの一部を、フラガールズ甲子園などの活動資金に寄付するという。
７日に同市で行われた発会式には、同会のアドバイザーとなったＮＰＯ法人フラガールズ甲子園の小野英人理事長も出席し「花を通してまちの魅力を全国に広めてほしい」と期待を寄せた。芦沢さんは「ハワイの花の甘い香りでまちを盛り上げ、笑顔の輪を広げたい」と意気込んだ。
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