県内で大きな功績を残した個人・団体を顕彰する第34回みんゆう県民大賞(福島民友新聞社主催)の芸術文化賞を受賞した会津大宇宙研究チームへの表彰式が24日、同大で行われた。代表で表彰を受けた同大宇宙情報科学研究センター長の出村裕英教授(53)は「大変名誉な賞を頂いた。引き続き学生教員共に福島県の誇りとなるような活動を続けていきたいと思う」と話した。
会津大は20年以上にわたって宇宙開発分野の研究を続け、小惑星からのサンプルリターンで知られる探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」、世界初のピンポイント月面着陸を成功させた探査機「SLIM(スリム)」プロジェクトなどの一翼を担い、歴史的偉業を成し遂げている。宇宙情報科学研究センターは、同大の数々の成果を土台として、研究体制を強化するため2019年4月に設立された。
表彰式では、野崎広一郎福島民友新聞社社長が出村教授、大竹真紀子教授(57)、平田成(なる)上級准教授(53)、本田親寿(ちかとし)准教授(49)へ正賞の盾と表彰状を贈った。
第34回みんゆう県民大賞は会津大宇宙研究チームのほか、ふるさと創生賞に昭和村のからむし織姫(体験生)、スポーツ賞にプロゴルファーの蛭田みな美さん(27)=学法石川高卒=が選ばれた。