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二本松・合戦場のしだれ桜、樹勢回復へネットで資金調達

07/26 09:15

樹勢の衰えが見られる合戦場のしだれ桜。保存会メンバーはCFへの協力を求めている=6月、二本松市

 推定樹齢200年で樹勢に急速な衰えが見られる二本松市指定天然記念物「合戦場のしだれ桜」を巡り、地元の合戦場のしだれ桜保存会と岩代観光協会は29日、樹勢回復に向けた対策費を賄うため、インターネット上で資金調達を図るクラウドファンディング(CF)を始める。期間は10月31日まで。保存会の山崎清志会長は「200年間、多くの人を感動させ、古里に春を運んで来てくれた桜を今度は私たちが支えたい」と協力を呼びかけている。

 CFの目標額は250万円で、一般の寄付と合わせて500万円を目標としている。保存会は集めた資金を活用し、11月以降に土壌改良による根の活性化や剪定(せんてい)による樹木の負担軽減などの対策に取り組む方針。

 CFの返礼品には市内の画家すげのでんじゅさんの描き下ろし原画や、黒毛和牛などの飼育や加工、販売を手がけるエム牧場(二本松市)の食肉セットなどを用意する。

 合戦場のしだれ桜は三春滝桜(三春町)の孫桜とされる。今春の花付きが悪く、樹木医から「非常に厳しい状態」と診断された。

 岩代観光協会のホームページでCFを受け付ける。現金の寄付や口座振り込みも受け付けている。問い合わせは同協会(電話0243・55・2111)へ。

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