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福島第1原発2号機建屋内で水が漏えいか タンクの水位低下

08/10 09:00

 東京電力は9日、福島第1原発2号機の使用済み核燃料プールを冷却するポンプを停止したと発表した。建屋内のタンクの水位が低下した原因を調べるのが目的。建屋内に水が漏えいした可能性があり、原因の特定と復旧には時間を要するとみられる。

 ポンプの停止が長期間に及んでも、プールの水温が基準値を上回る恐れはなく、安全上の問題はないとしている。

 東電によると、9日午後1時5分ごろ、使用済み核燃料プールからあふれた水が流れ込む「スキマサージタンク」の水位が約60センチ低下していることを社員が確認した。プールの水位は低下していなかった。東電は水位低下の原因を調べるため同4時35分ごろ、冷却ポンプの運転を手動で止めた。

 冷却ポンプ停止から10分後のプールの水温は34.5度で急激な上昇はなかった。東電は冷却ポンプの停止が続いても、プールの水温は最高で46度程度にとどまり、運転上の制限値である65度には達しないと予測している。65度を超える恐れがある場合などには冷却ポンプの運転を再開させるという。

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