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2号機漏水確認、最大25トン 福島第1原発、タンク水位低下巡り

08/14 08:20

 東京電力福島第1原発2号機の建屋内で起きたタンクの水位低下を巡り、東電は13日、建屋3階の一部で水が漏えいし、地下1階に流れ込んでいるのを確認したと発表した。東電はこの漏水が水位低下の原因とみて、詳しい場所や原因などを調べている。

 東電によると、9日に5階にあるタンクの水位低下が確認された。現場の線量が高いため遠隔操作ロボットを使って調べたところ、3階の一部で水が漏えいし、排水口を通じて地下1階に流れ込んでいるのを確認した。タンクの容量などから、漏水の量は最大で約25トンと推計している。建屋外への漏水は確認されていない。10日朝以降、地下1階の水位は上昇しておらず、漏水は既に止まったとみられる。今後もロボットを使った調査を続け、漏えい場所を特定した上で修復方法を検討する。復旧のめどは立っていない。

 東電は調査のため、タンクにつながる使用済み核燃料プールの冷却を停止している。13日までに、安全対策として冷却ポンプを待機状態にした。想定を超える水温上昇などが確認された場合には、冷却ポンプの運転を速やかに再開する。16日にはプールに水温計と水位計を設置し、監視体制を強化する方針だ。

 プールには587体の使用済み核燃料が保管されている。東電は冷却ポンプの運転停止を続けても、プールの水温は最高で46度程度にとどまり、運転上の制限値である65度には達しないと試算している。


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