お盆休みを古里や行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュが15日、本格化した。福島市のJR福島駅新幹線ホームでは、見送りを受ける家族連れの姿が目立った一方、接近する台風7号の影響で予定を前倒しして帰路に就く人もいた。
「本当はもう1日いる予定だったけれど、仕方ない」。福島市の実家に家族で帰省した大阪府の会社員岩田雅子さん(38)は残念がった。16日に東海道新幹線が計画運休すると知り、急きょ1日前の切符を取り直した。それでも家族で十六沼公園や虫捕りなどを楽しめたといい、双子の兄晴輝さん(9)は「(十六沼公園の)ぴょんぴょんドームが楽しかった」と満足した様子だった。
JR東日本によると、東北新幹線上りの自由席の乗車率は最高で80%、全車指定席の山形新幹線上りも日中はほぼ満席だった。
日本道路交通情報センターによると、15日午後1時20分ごろ、東北道上り線で福島トンネル付近を先頭に14キロの渋滞が発生した。常磐道上り線では同4時ごろ、相馬インターチェンジ(IC)付近を先頭に11キロの渋滞があった。