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佳子さま、13年ぶり福島来県 猪苗代・日本アグーナリー出席

08/11 08:45

「第13回日本アグーナリー」で、活動に参加される佳子さま=10日午後、猪苗代町(代表撮影)
カレーの配膳を手伝われる佳子さま(代表撮影)

 秋篠宮家の次女佳子さまは10日来県し、猪苗代町で開かれている「第13回日本アグーナリー(国際障がいスカウトキャンプ大会)」に出席された。障害の有無にかかわらず人格と個性を尊重し、共生社会の実現を目指して国内外から集った参加者一人一人の思いに寄り添った。

 佳子さまは、全体交流行事「交流の夕べ」に集った参加者約600人を前に「この催しやさまざまな取り組みを通じて国や地域、言語、障害など自分とは異なる背景や状況に対する理解が深まっていくことを願っています」と述べた。その上で「誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そして、それらが当たり前のようになることを強く願います」と言葉を寄せた。その後、ジェスチャーゲームなど国内外の参加隊による出し物を楽しんだ。

 交流の夕べに先立ち、佳子さまは20以上のプログラムに協力して取り組む子どもたちの様子を視察。23都府県の県連盟代表スカウトをはじめ、香港やマレーシア、バングラデシュの海外代表、ガールスカウトと懇談して親睦を深めた。

 佳子さまの来県は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から5カ月後の2011年8月に本県で開かれた「第35回全国高校総合文化祭(ふくしま総文)」に秋篠宮ご夫妻と共に出席して以来、13年ぶり2回目。11日には会津若松市の県立博物館や鶴ケ城、三島町の第1只見川橋梁(きょうりょう)などを訪問する。

 佳子さま、福島県民らと交流

 来県された秋篠宮家の次女佳子さまは10日、猪苗代町で開かれている「第13回日本アグーナリー(国際障がいスカウトキャンプ大会)」の会場で、聴覚や視覚などさまざまな障害のある子どもや大会関係者をねぎらい、親睦を深めた。

 先天性の難聴を患う日本ボーイスカウト福島連盟郡山第3団の石沢百香(ももか)さん(14)=県立聴覚支援学校中学部2年=は佳子さまと手話で「こんにちは」「写真を撮らせてくれてありがとう」と交流したといい、「優しい人柄で、手話も上手だった」と感激した様子だった。佳子さまが白杖(はくじょう)を手に座っていた男子児童に近寄り、自ら握手する姿もあった。

 また、巨大ランタン「ドリームドーム」作りを視察し、子どもたちの夢が書かれたフィルムをテープで貼ったり、マジックペンで「アグーナリー みんなで楽しく過ごせますように」と書き込み、最後に「笑顔のマーク」も添えてフィルムを貼った。バンダナやエプロンを着用し、子どもたちと共にカレーの配膳も手伝った。

 大会は2020年に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大のため延期後、北海道・東北地方での初開催に向けて準備が進んできた。会場入りから佳子さまの先導役を務めたボーイスカウト福島連盟の夏井宏理事長(56)は「佳子さまは常に子どもたちと目線を合わせて会話をされていて、優しさや明るさが伝わってきた」と話した。

 内堀知事ら出迎え

 郡山市のホテルハマツでは、佳子さまが内堀雅雄知事らの出迎えを受けた。西山尚利県議会議長、大沼博文県教育長、品川萬里郡山市長、佐藤政喜同市議会議長らと食事をした後、内堀知事から県政の概況について説明を受けた。


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