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福島県内景況、3期ぶり改善 7~9月、売り上げや観光客増要因

09/13 08:00

 福島財務事務所が12日発表した7~9月期の本県法人企業景気予測調査によると、全産業の景況判断指数(BSI)は前期(4~6月期)から2.7ポイント上昇のマイナス13.1となり、3期ぶりに改善した。

 製造業は6.2ポイント上昇のマイナス7.3。中国を中心とした世界経済の減速を背景に自動車や家電など幅広い製品の受注減少が続いているが、製品の値上げや販路拡大で売り上げが増加したほか、電子部品の生産が回復しつつある。

 非製造業は1.1ポイント改善しマイナス15.6だった。物価高による消費者の購買意欲低下が影響したが、取引先と価格交渉が進展して値上げが実現したり、国内外の観光客が増加したりしてマイナス幅が縮小した。

 全産業の先行きは10~12月期、来年1~3月期ともに改善してマイナス0.7を見込む。半導体製造の需要や行楽シーズンの売り上げの増加に期待感がある。福島財務事務所は「春闘で高水準となった賃上げ効果が、今後景気の持ち直しに反映されるかが重要。ただ、海外経済悪化や物価高など企業を取り巻く状況は不透明で、引き続き動向を注視していく」としている。

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