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チャーター便「福島ーベトナム」来春も運航 福島県、旅行大手と覚書

09/13 10:00

福島空港とベトナムを結ぶチャーター便の運航に向け、覚書を取り交わす内堀知事(左)とキー会長(右から2人目)=12日、ベトナム・ホーチミン

 【ホーチミン=報道部・高崎慎也】ベトナムの旅行大手ベトトラベルグループは来春、福島空港と同国を結ぶ新たな連続チャーター便を運航する。ベトナム・ホーチミンを訪問している内堀雅雄知事と同グループのグェン・クォク・キー会長が12日、チャーター便の運航を含む交流促進に向けた覚書を締結した。

 同グループは、桜をはじめとする花々の見頃に合わせて来年3~4月、10往復程度を運航する方向で調整を進める考え。1便当たり220人が搭乗できる機体を利用する方針で、キー会長は「(福島とベトナムの)友好関係の新たなステージの始まりになる」と運航に期待感を示した。

 2026年4~6月に大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」が開催される本県では、来年4~6月に事前企画として「プレDC」も予定されている。

 県はプレDCと同時期にベトナムからのチャーター便が運航することで、新型コロナウイルス禍で大きく減った訪日客(インバウンド)の誘致促進につながると見込む。

 覚書の締結式で内堀知事は、チャーター便の運航について「(東日本大震災、東京電力福島第1原発事故を経験した)福島の今をベトナムの人に知ってもらう機会になる」と述べ、同グループによる旅行商品開発を支援する考えを示した。

 県によると、ベトナムと福島空港を結ぶチャーター便は昨年1月、新型コロナ感染拡大後初となる国際線として運航した。同3~5月、同10月、今年3~4月にも運航し、延べ約3000人がベトナムから本県を訪れた。ベトトラベルグループは、昨年10月を除く3回の運航に携わった。

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