福島U、終了間際に決勝点 岐阜との競り合い制す サッカーJ3

10/07 07:30

【福島―岐阜】後半、決勝点となる4点目を挙げた福島のFW城定幹大=とうほう・みんなのスタジアム

 【サッカーJ3第31節】 福島ユナイテッドFCは6日、ホームのとうほうみんなのスタジアム(福島市)でFC岐阜に4―3で勝利した。通算成績は14勝4分け13敗で、順位はプレーオフ圏内の6位を維持した。次戦は13日、アウェーのNACK5スタジアム大宮(さいたま市)で大宮アルディージャと対戦する。午後2時開始予定。

 【評】福島が試合終了間際の決勝点で競り勝った。FW樋口が前半8分に先制、同11分に追加点を挙げる幸先のいいスタート。その後は相手に2点を許したが、前半追加タイムにFW森晃が得点し1点リードで後半へ。後半17分に同点ゴールを献上して試合は振り出しに戻ったが、同44分にFW城定(じょうじょう)が決勝点を決めた。(多勢ひかる)

 終了間際、「城定ゾーン」から決めた

 2度追い付かれる苦しい展開となったが、福島が試合終了間際のゴールで激闘に終止符を打った。完敗となった前節から中3日で迎えたこの試合。白熱の打ち合いを制する形で連戦を終えたことで、チームに勢いをもたらした。

 後半44分、MF大関友翔からパスを受けたFW城定幹大がシュートを放つと、ゴール左隅を打ち抜く決勝点となった。相手ゴールの右45度から左足を振り抜く「城定ゾーン」はサポーターにも浸透しつつある形。城定は「コースが見えてうまく流し込めた」とうなずいた。

 この日はU―19(19歳以下)日本代表の活動から復帰したばかりの大関との連係がはまった。練習でさまざまな攻撃パターンを構築しているといい、「ゴールへのイメージが共有できている」と信頼を置いている。

 8日間で3試合をこなす過密日程を1勝1分け1敗で終えた。寺田周平監督は「(計4点の)勝ち点には満足していないが、チームが一つになるいい流れができた」と評価する。ホームで見せた勝利の勢いそのままに、次戦はJ3首位大宮の敵地に乗り込む。この日2得点したFW樋口寛規は「必要なのは勝つこと。この流れを大事にして次へ向かう」と昇格を見据え闘志を燃やした。(多勢ひかる)

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