自然の中に彫刻並ぶ 19日から泉崎で小島美智子さん企画

10/18 08:20

「自然に溶け込む作品を見てほしい」と来場を呼びかける小島さん。施設には数多くの彫刻作品が展示される

 泉崎村の宿泊施設「泉崎カントリーヴィレッジ」で19日から、国内外で活躍するアーティストの作品が並ぶ国際彫刻展が始まる。彫刻展の企画者で、施設を運営するイズミザキコーポレーション社長の小島美智子さん(77)は「多くの方に自然に溶け込む作品を見てほしい」と思いを語る。

 村によると、村内で国内外作家の作品による大規模な美術展の開催は初めて。泉崎カントリーヴィレッジは、村内唯一の宿泊施設で、野球場や国際規定を満たしたサイクリングスタジアムなどのスポーツ施設がある。その自然豊かな敷地内で日本をはじめ、韓国や台湾、イタリアの作家らによる作品をゆっくり楽しむことができる。

 開催のきっかけは新型コロナウイルス禍だった。2020年7~11月には、緊急事態宣言などの影響を受け、予約が全てキャンセルになった。小島さんは「震災よりもひどかった」と振り返る。コロナ禍の影響を打破し、村内のにぎわい復活のため、施設周辺の豊かな自然の中で開催する美術展を思い付いた。

 小島さんはいわき市内で画廊を経営していた経験を持つ。30年近く交流がある彫刻家で、海外で創作活動もしていた湯川隆さん(62)=いわき市=に協力を依頼し、着々と準備を進めてきた。小島さんは「芸術を通して、新たな可能性を生み出したい」と話す。

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