にぎわい創出「ほこみち」 福島駅前、吾妻通りで19日から社会実験

10/19 08:35

沿道店舗のテイクアウトを楽しんだり、休んだりできるよう机や椅子を設置した吾妻通り

 福島市などは19~27日、JR福島駅前にある吾妻通りで、歩行者利便増進道路(通称・ほこみち)の指定を見据えた社会実験を実施する。歩道にテーブルや椅子を置いて憩いの場をつくったり、集中的にイベントを開いたりして、空洞化が懸念される中心市街地ににぎわいを創出する。

 ほこみちは国の指定制度で、道路の活用に必要な占用許可が柔軟に認められるようになる。社会実験では、沿道店のテイクアウトを楽しんだり休憩したりできる場を設置。広さ1坪ほどの出店ブースも設け、日替わりで出店できるようにした。期間中は日替わりでキッチンカーも出店。音楽祭やマルシェを開催する。

 公募で集まった地元企業や学生らがチームをつくり、約3カ月をかけて一から企画を考えた。通りに面する「さんかく広場」にちなみ、ほこみちの愛称を「さんかくストリート」と名付けた。

 市は今後、需要を把握した上で国への指定申請を検討する。

 18日にはオープニングセレモニーが開かれ、木幡浩市長と企画運営チームの面々が「もっとワクワクしたり、のんびりできたりする空間にしたい」「駅前がにぎわうよう盛り上げていきたい」と意気込みを語った。

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