「石橋をたたいて渡るより、まだまだ大丈夫さうなことじゃ」。歌舞伎「五大(ごだい)力恋緘(りきこいのふうじめ)」の一場面。一国の大名になれるかもと妄想を膨らませる男が、熱を上げている芸者からその根拠を尋ねられ、確実さを強調しようと発した一言だ ▼首相も今ごろ、ちゃんと石橋をたたいておけばよかった―と思っているのではないか。就任してから、まだ新たな月をまたいでいない。そのごく短い間に方々から変心ぶ...
この記事は会員専用記事です
残り324文字(全文524文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。