日本人はあきらめる心とあきらめない心でイネを作ってきた―。植物学者の稲垣栄洋さんが、ある農家の方から教えてもらった言葉だ。天災や冷害に苦しみながらも、途切れることなく稲作を受け継いできた営みを端的に言い表している ▼品種改良や栽培技術が進んだいまでも、毎年のように各地で起きる災害に翻弄(ほんろう)され、振り出しに戻される。自然の猛威の前にはただあきらめるしかない。それでも、コメ作りはあきらめな...
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