バレーボールSVリーグ女子のデンソーエアリービーズは2日、ホームのあいづ総合体育館で大阪マーヴェラスを3―1で下し、開幕からの連勝を7に伸ばした。デンソーは3日も同会場で大阪Mと対戦する。午後1時5分開始予定。
【評】デンソーがサーブで大阪Mを崩し、流れをつかんだ。石倉やロザマリアを中心に得点を奪うと、大差で第1、2セットを連取した。第3セットは序盤からリードを許して落とした。第4セットはサーブやアマンダの攻撃で崩すと、終盤にはロザマリアの得点で引き離して振り切った。
石倉、劣勢から打開
「出だしから自分たちのリズムをつくることができた」。デンソーの石倉沙姫は開幕7連勝に声を弾ませた。アウトサイドヒッター(OH)としてチーム日本人最多の13得点を挙げ、勝利に貢献した。
初開催となった会津若松市でのホーム戦。序盤から石倉をはじめ、OHモンチベレル・ロザマリアの強烈なスパイクで勢いをつけた。
大阪Mを追いかける苦しい局面でも石倉らのサーブで崩し、得点につなげた。サーブレシーブを乱したことを示す「サーブ効果率」は大阪Mの6.3を大きく上回る9.3だった。
石倉は昨季途中の12月に内定選手として加入した。今季は攻撃力アップを課題とした練習に取り組んできた。特にサーブは、シーズン前のV・サマーリーグで思うように打てず合宿で力を入れた点だ。「劣勢の場面を意識して練習してきた」と話すように、この日も一進一退の場面で効果的なサーブを打ち、相手を翻弄(ほんろう)した。
石倉は次戦に向け「全員で攻撃を仕掛けていく。攻めるサーブで相手を崩したい」と力を込め、8連勝に大きく貢献するつもりだ。(八巻雪乃)