〈大熊へ帰る日ありや家も田も畑も夜夜夢に出でくる〉。故郷の大熊町で農業を営み、「みんゆう文芸」短歌選者を務めた佐藤祐禎さんの歌集「再び還らず」から引いた ▼読者への言葉で、佐藤さんは「千丈の堤も蟻(あり)の一穴というではありませんか」と嘆く。かつて働いた東京電力福島第1原発の建設現場で、小さなものだがずさんな工事があったとも記す。そうした経験からすれば、原発事故は起こるべくして起こったものな...
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