【11月20日付編集日記】手当たり次第

　日中戦争が長期化し太平洋戦争へと突き進む中、兵器の生産に欠かせない資源の確保に向け金属類回収令が出された。公園のベンチや銅像、マンホールのふた、家庭の鍋釜などさまざまな金属類が根こそぎ供出させられた 　▼寺院の仏具や釣り鐘なども対象となった。長い間失われたままだった鐘が戦後、再建されたといった歴史が各地に残る。資源の多くを海外に頼らざるを得なかった国が、愚かな道を突き進んだ苦い歴史だ 　▼県内...