かつて畜産業が盛んだった浪江町で、1軒の酪農家が再スタートした。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、町内で畜産業を再開したのは今野剛さん(64)ただ一人。「俺の人生イコール牛飼い。どちらかというと自分が牛に飼われているようだ。戻ってきたからには、命懸けでやっていく」と古里に誓うように覚悟をにじませる。 浪江町立野地区に牛舎はある。3月上旬、日が落ち、吐く息が白くなる寒さの中、搾乳作業が...
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