カナダの森林生態学者のスザンヌ・シマードは1997年に画期的な論文を発表した。森を構成する木々が、根の菌類を通じて協力関係を構築していることを証明する内容だった ▼アメリカシラカバは光合成で作った糖を別の木に分け与えていた。相手の木の生育が進まない時期には、その量を増やす。その代わり季節が巡ると自分が糖を受け取る側に回っていた。「協調は競合ほど重要でない」という生態系の進化の常識を覆し、大き...
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