「蛙(かえる)の詩人」として知られる、いわき市出身の詩人の評伝である。著者は心平らが創刊した詩誌「歴程」の同人。心平の波瀾(はらん)万丈の人生をつづった自叙伝、評伝は多いが、ここ数年の雑誌連載をまとめた本書は最新の一冊。詳細で読みやすい。 妻子や親兄弟を抱え、食うに困り焼き鳥屋を営んだ―など生命力に富む心平の数々の挿話は有名だ。本書はさらに、こうした経験や当時の社会情勢が詩作にどう反映したかを...
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