戦争の準備を始める理屈は、単純明快だ。他国から「あなどられている」といった合唱が起こり、それに反対する人は、他国の回し者だ―との主張が力を持つようになる。精神科医で文筆家の中井久夫は自身の体験を基に、どうすれば戦争がなくなるかを考え続けた ▼戦争がない状態が平和だとすれば、それを維持する取り組みに終わりはない。平和とは日常が続くことだから、取り組みの効果は目に見えにくく、それを守ろうとする人が勇気...
この記事は会員専用記事です
残り294文字(全文494文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。