これまでの事業承継と話はそれますが、県南地域の企業が中心となって、持続可能な社会の実現について子どもたちと一緒に考える「SDGsフェア」というイベントを、2022年から会社敷地内で開催しています。
「お母さん、SDGsってなぁに?」。始まりは娘からの質問でした。娘が小学1年生の頃、私に尋ねました。あれ、いったい何だろう。最近、いろんな企業が取り組んでいる。インターネットで調べてみました。「持続可能な社会を目指す」。なんだか難しそうだと思ったのが最初の印象でした。
SDGsは、17項目の目標を掲げて、エネルギーや環境問題、気候変動などの世界が抱える課題の解決を目指しています。「娘が友達と一緒に、楽しみながら学べる場があれば、面白いんじゃないか」と考え、イベントを企画しました。
イベントの構想は、子どもたちが各企業のブースを訪れると、17項目全ての目標に触れられること。初めての試みですが、既に取り組んでいる企業に出展の協力を呼びかけたら、快く引き受けてくれました。
出展は県外からも。MBA(経営学修士)時代の同志から紹介を受けた都内の企業「ソジテツ」は、自分との対話を深めて、多様性について考える取り組みを行っています。「ジェンダーの平等を実現しよう」の目標にぴったりな内容です。
イベント当日、想定以上の家族連れが訪れました。子どもたちの笑顔を見て「来年はさらにパワーアップしなければ」と意気込みました。今年は7月下旬に開催し、4回目となりました。学んだことを書き記す「学びノート」やブースを巡るとステッカーがもらえる「ステッカーラリー」などを行い、子どもたちが全てのブースを訪れたくなるような仕掛けを施しました。子どもたちの主体性や積極性が磨かれる場所をこれからもつくっていきたいです。