福島河川国道事務所は県内の管理河川で、クマの通り道となる川沿いの樹木の伐採や草刈りを進める。福島市のあづま公園橋付近の荒川河川敷で26日、作業が公開された。
同事務所では、不法投棄の調査や堤防管理の支障となる河川敷の樹木伐採などを行っている。見通しを確保することでクマの早期発見や移動範囲を狭める効果が期待できるとし、7月ごろから各自治体と連携してクマの出没が多い場所を優先して作業していた。政府が今月発表した「クマ被害対策パッケージ」を受け、取り組みの継続を決めたという。
同市の八木田橋付近や本宮市の阿武隈川河川敷など、年内に計約7ヘクタールの伐採を予定している。河川管理課の猪股格課長は「地域の方の安心安全につなげたい」と話した。
ドローンで位置把握
作業に合わせて同日、現地で福島商工会議所によるドローンを活用したクマ対策も公開された。サーモグラフィーでクマの位置を把握するとともにスピーカーで注意のアナウンスや警告音を流すことができる。同商議所ではクマ対策への活用について福島市と協議を進めていくという。
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