福島県喜多方市の倉庫に火を付けて全焼させたなどとして、非現住建造物等放火と森林法違反などの罪に問われた同市高郷町、無職の男(56)の判決公判は26日、地裁会津若松支部で開かれ、佐藤久貴裁判長は懲役5年(求刑懲役6年)を言い渡した。
男の刑事責任能力が争点で、佐藤裁判長は男が倉庫や空き家などを選んで放火したり、人通りの少ない時間帯を狙って放火したりしていたことから「軽度知的障害の影響によって、行動制御能力が著しく減退していたとは認められず、完全責任能力を有していた」とした。その上で、佐藤裁判長は判決理由で「むしゃくしゃした気持ちを晴らすために放火に及んでおり、強い非難に値する」と述べた。
判決によると、男は2024年6月11日、木造平屋倉庫に火を付けて全焼させたほか、空き家や森林にも放火したとしている。
