宮沢賢治は少年時代、よく屋根の上から星空を眺めた。ボール紙でできた丸い星座図を愛用しており、夕方に上るとなかなか下りてこないほど、満天に輝く星々からロマンを感じていた ▼天文学者の渡部潤一さんは、賢治の作品は天文学の知識と感性が融合していると指摘する。中学に進学して寄宿舎生活や友人の死に直面し、孤独感を和らげるために星空を見上げた経験も、名作を生むきっかけになったとみる ▼作品では、多様に変化する...
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