働き終えたある日の夕方だった。家族からの手紙が届き、長男が行方不明になったとの連絡だった。私は上司に事情を説明し、数日後に埼玉県から川俣に戻って家族会議の場に着いた。突然のことで驚き、菅野家は大騒ぎ。地方新聞などにも情報を提供し、必死に捜索したが、行方は分からないままだった。次男として家を離れていた私が、家督を継承する立場に一変するきっかけとなった。 実は、私が小学1年生の時、突然母親がこの世か...
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