• X
  • facebook
  • line

自転車だから大丈夫は間違い…「酒気帯び」摘発相次ぐ、福島県警

2025/08/23 08:30

 酒気を帯びた状態での自転車の運転に罰則を新設した改正道交法が昨年11月に施行されてから、福島県内で摘発が続いている。7月の摘発件数は10件で、同月の自転車の違反摘発20件の半数を占めた。県警交通指導課は「自転車だから大丈夫という考えは間違い。自転車は車両だと改めて認識してほしい」と訴えている。

 改正道交法の施行から今年7月までの自転車の酒気帯び運転摘発件数は30件。今年上半期(1~6月)の摘発件数をみると、酒気帯び運転は14件、法改正以前から違反行為だった酒酔い運転は2件で、飲酒運転関連が全体の約3割を占めた。摘発した場所は深夜の繁華街周辺が多いという。

 同課の担当者は、違反行為と知っていて、酒を飲んで運転したケースも少なくないとした上で「自転車の飲酒運転は重大な結果を引き起こす。危険性は極めて高い」と強調する。飲酒すると、視野が狭くなり、危険を認知する機能も低下。このため、運転中に転倒すると、頭部に致命傷を受けることがあるという。同課は「押して帰るつもりでいても、乗ってしまうケースもある。そもそも飲む際には自転車で出かけず、徒歩や公共交通機関を利用してほしい」と呼びかけている。

 酒酔い運転には、5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金、酒気帯び運転には、3年以下の拘禁刑か50万円以下の罰金が科される。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line