夏目漱石の「坊っちゃん」の主人公が中学教師として四国に赴任したのは暑い時季だった。いかつい風貌で「山嵐」とあだ名を付けた同僚の数学教師に下宿を世話してもらった帰り道、主人公は氷水をごちそうされる ▼氷水とは氷をかき削り雪状にしたものに糖蜜汁をかけたもの。今でいうかき氷だ。第一印象が悪かった山嵐に対して、氷水を食べた主人公の警戒心は解け始める。やがて二人は意気投合し、行動を共にしていく ▼先...
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