任期満了に伴い11月9日告示、同16日投開票で行われる福島市長選を巡り、衆院議員の馬場雄基氏(32)=立民、2期、比例東北=を推す動きが浮上していることが2日、関係者への取材で分かった。馬場氏は今後、関係者らと協議した上で、最終判断するもようだ。
馬場氏は市長選への態度を明らかにしていないが、関係者によると、一部有力者から馬場氏の出馬を求める声がある。告示まで2カ月余に迫っており、馬場氏やその周辺と調整を進め、擁立作業を本格化させたい考えだ。
馬場氏は郡山市出身。福島高、慶応大法学部卒。銀行員を経て松下政経塾に入り、福島市の交流施設「アオウゼ」の事業統括コーディネーターなどを務めた後、2021年の衆院選で初当選した。小選挙区の区割り変更後初めて行われた24年10月の衆院選では比例東北ブロックで単独立候補し、再選を果たした。
市長選を巡っては、現職の木幡浩氏(64)=2期=が既に3選を目指して立候補することを表明。ただ、JR福島駅前の再開発事業をはじめとする木幡氏の政策を巡り、水面下ではかねて対立候補の擁立を模索する動きが出ていた。
ほかに会社役員の高橋翔氏(37)も出馬を表明している。