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「エフレイの町」推進 浪江町復興計画、環境整備や人材育成

2025/10/01 08:25

 浪江町は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に向けたまちづくりの最上位計画「復興計画第3次」について、後期基本計画(2026年度~30年度)の素案をまとめた。福島国際研究教育機構(エフレイ)の立地を踏まえた産業活性化を目指し、最先端技術の社会実装に向けた環境整備や人材育成などを新たに盛り込んだ。

 復興計画第3次の期間は21~30年度の10年間で、前期と後期の5年間に分けている。前期計画は21年3月に策定したため、エフレイに関する計画が盛り込まれていないことや、前期5年間での復興の進展や情勢変化などを踏まえて計画を見直し、町は本年度内に後期計画を策定する。

 後期計画では、エフレイの立地に対応した町づくりの指針「浪江国際研究学園都市構想」を反映させ、関係機関との連携や環境整備を進めることを追加。また観光・交流の推進に向け、観光振興ビジョンの策定検討を盛り込んだ。

 帰還困難区域を巡っては、2020年代の特定帰還居住区域の避難指示解除を目指し、希望者全員の帰還に向けて除染やインフラ復旧の事業を進めるとした。また防犯や住民意向を踏まえ、立ち入り規制の緩和検討も盛り込んだ。

 町は1~22日、素案に対する町民の意見を募っている。素案は町ホームページで公開されているほか、町役場、県内の支所、出張所で閲覧できる。問い合わせは町企画調整係(電話0240・34・0240)へ。

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