テレビドラマや映画などで活躍する天栄村出身の俳優和田聰宏(そうこう)さんは母校の天栄中を訪れ、演劇ワークショップを開いた。和田さんは「全くうまくやらなくていい。ただ表現することを楽しんでほしい」と後輩たちに呼びかけ、仲間と協力して表現する楽しさを伝えた。
演劇ワークショップは9月9、10の両日に開催し、昨年に続いて2回目。2年生約40人が「となりのひと物語」をテーマに、2日間にわたってそれぞれの忘れられない景色などのエピソードを基にした短い劇を創作した。身の回りのものを小道具に使うなど、斬新なアイデアで工夫を凝らした。和田さんのほか、俳優の福原冠さんと加瀬沢拓未さん、脚本家・演出家の笠浦静花さんも講師を務めた。
和田さんは「今後の人生で『自分を表現する』ことを生かしてもらえたらうれしい」と語り、生き生きと取り組む後輩を見つめてほほ笑んだ。
村アンバサダー委嘱
和田さんは天栄村役場も訪れ、添田勝幸村長から「村アンバサダー」の委嘱状を受けた。今後、自身の交流サイト(SNS)などを通じて古里の魅力を発信していく。
和田さんは「18歳で村を離れたので、村の良さを再発見することもたくさんある」とし「村に足を運んでもらうのが一番。四季折々の変化やコメ、野菜などのおいしさを伝えたい」と意気込んだ。