福島市の県立美術館で7月19日から開催していた「金曜ロードショーとジブリ展」は28日、閉幕した。最終日も県内外から大勢のファンが足を運び、ジブリ作品の世界観を心行くまで味わった。来場者数は21万2796人となった。
福島民友新聞社、福島中央テレビ、県立美術館で構成する実行委員会の主催。福島民友新聞創刊130周年記念事業。
最終日も「風の谷のナウシカ」に登場する「王蟲(オーム)」や「千と千尋の神隠し」の湯屋「油屋」を再現した迫力ある立体造形物の前で多くの来場者が足を止め、じっくりと鑑賞する姿が見られた。会津坂下町の会社員(22)は「王蟲は目の色が変わり、作品そのものだった」と鑑賞を楽しんだ。
会場では映画の設計図である「絵コンテ」のほか、公開当時の世相や流行したおもちゃなども紹介された。いわき市の会社員(54)は「作品の背景も知れて興味深かった。昔のゲーム機など懐かしい展示もあり楽しめた」とうなずいた。