戦国武将・伊達政宗をテーマにした新たな大河ドラマの放送実現に向け、仙台市を事務局とした「伊達政宗公の大河ドラマを誘致する会」が今月、発足した。福島県内からはゆかりの地である伊達、会津若松、桑折、三春の4市町が会員に加わった。没後400年となる2036年の放送に向け、100万筆を目標とした署名活動を展開する。仙台市は署名フォームを設けている。
会員には59機関が名を連ねた。会長は郡和子仙台市長が務める。宮城県や本県のほか、政宗や伊達家とゆかりのある北海道、岩手県、山形県、茨城県、栃木県、東京都、愛媛県の各自治体が会員となった。関係団体としては仙台商工会議所のほか、仙台経済同友会、東北経済連合会、東北観光推進機構なども加わった。
会津若松市の担当者は「ゆかりの地である関係自治体・団体と連携しながら、全国的な知名度の向上に向けて頑張りたい」とした。
36年は東日本大震災から25年という節目でもあることから、東北各地の復興を発信することも目的としている。仙台市は「仙台をはじめ、東北の繁栄の礎を築いた政宗を描く新たな大河ドラマの放送が実現することで地域の誇りを高め、観光や経済、教育など多方面にわたる波及効果を期待している」としている。
政宗を主人公にした大河ドラマ「独眼竜政宗」は1987年に放送された。渡辺謙さんが主演を務めた第25作で、NHKによると年間平均視聴率で大河ドラマ歴代最高の39.7%を記録し、人気作となった。