白河市の県文化財センター白河館まほろんで25日、新たに収蔵された出土品を集めた企画展が始まった。中でも顔全体に入れ墨のような線刻が施された黥面(げいめん)土偶の頭部が注目を集めている。12月14日まで。
黥面土偶は南相馬市の天神谷地遺跡で見つかった縄文時代晩期のものとされる。耳飾りや後頭部の髪と竪櫛など、これまで発見された黥面土偶の中でも精巧な表現が施されている。
ほかにも下郷町の栗林遺跡から出土した縄文時代中期ごろの土器や石器なども並ぶ。担当者は「遺物を見て昔の人々の生活に思いをはせてみてほしい」と話している。
