バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズは1日、ホームの宝来屋ボンズアリーナで同地区の岩手と対戦し、74―56で8連勝を飾った。通算成績は9勝1敗で東地区首位を維持した。
福島は次戦の2日も同会場で岩手と対戦する。午後2時35分開始予定。

【経過】福島は第1Q、相手と拮抗(きっこう)し1点リードで終了。続く第2Qは3本の3点シュートを含む23得点で、13点差をつけて折り返した。第3Qは攻撃のリズムを崩され4点差まで迫られたが、第4Q、米山の連続得点から流れを呼び戻すと21得点7失点と攻守が連動して快勝した。
米山12得点、存在感
23歳、プロ4年目の若手が存在感を発揮した。12得点とチームをけん引した米山ジャバ偉生(いお)は「相手とのボールの取り合いやリバウンドなど、泥くさい部分を頑張ったから勝てた」と満足げな表情をみせた。
米山はスターティングメンバーで出場。第1Qから積極的にシュートを放ち、攻撃の中心として活躍した。目立ったのは、ドライブを仕掛けてシュートを放つ場面が何度もあったこと。「完全に抜いた訳ではないが、自分のドライブに相手が付いて来られず、やりやすかった」と米山。マルシャンHCも「(米山と)相手ディフェンスとの相性が良かった」と評したように、突破力が光った。
新チーム始動から約3カ月。マルシャンHCが意図するバスケットの形が輪郭を描き出してきた。米山はこの日の自身の活躍ぶりを「味方の選手たちが、マルシャンHCの意図する攻撃展開で正確な位置取りをしてくれたから、自分がドライブするスペースが生まれた」と分析する。米山は翌日の試合に向け「細かいミスや課題もある。それらを修正して、明日も勝ちたい」と闘志を燃やした。
復帰のワイリー「勘戻ってきた」
肩鎖関節亜脱臼・肩鎖靱帯(じんたい)損傷のけがで離脱し、10月5日の横浜戦以来8試合ぶりに復帰した福島のSGワイリー光希スカイは「リズムをつかみ切れていない部分もあるが、少しずつ勘が戻ってきた」と手応えを語った。
この試合の3日前に練習に合流した。第3Q、2点シュートを決めると会場からは大きな歓声が上がり、久しぶりに感じたブースター(ファン)の熱気に「応援がうれしかった」と笑顔を見せた。
翌日の試合に向け、ワイリーは「今日は積極性が足りなかった。明日はもっと積極的にいきたい」と表情を引き締めた。
