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ボンズ、最多記録タイの9連勝 バスケB2

2025/11/03 09:55

【福島―岩手】第1Q、鋭いドリブルで相手をかわす福島の大久保(左)=宝来屋ボンズアリーナ

 バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズは2日、ホームの宝来屋ボンズアリーナで同地区の岩手に90―61で勝利し、2021―22シーズンのクラブ記録に並ぶ9連勝とした。通算成績は10勝1敗で順位は東地区1位。この日は試合前にバスケットボールの全国高校選手権大会県予選男子決勝が行われ、会場にはクラブ史上最多の4716人が足を運んだ。

 福島は次戦の8日、ホームの同アリーナで東地区の福井と対戦する。午後3時5分開始予定。

 【経過】福島は第1Qに4本の3点シュートを沈めるなど得点を重ね、12点リードで前半を折り返した。後半も大久保を中心に守備を展開し、ナンジやガードナーらが得点を重ねた。フリースローを全て成功させるなど、得点機を逃さず点差を広げて勝利した。

 173センチ大久保切り込む

 小さい選手が大きい選手相手に攻守で仕掛ける―。4季ぶりにクラブ記録タイとなる9連勝を達成した福島。この試合で指揮官が掲げる理想のバスケットを体現したのがPG大久保友貴だ。身長173センチとチームで最も小柄ながら鋭いドリブルで長身の選手を手玉に取り、勝利に大きく貢献した。「福島のプレースタイルは自分の良さが生かせる」と手応えを語る。

 米国出身の大久保は5月に米オーバリン大を卒業し福島でプロキャリアをスタートした。アメリカでは全ての選手が自身より大きくどのチームでも一番小さい選手として戦ってきた。今季から指揮を執るライアン・マルシャンヘッドコーチが目指すバスケの「申し子」とも言える存在だ。

 この日は、3点シュートと2点シュートを1本ずつ決めた。最終第4Qには、相手ゴール下にドライブで切り込むと、自身より20センチ高い相手をかわし、レイアップシュートを沈めた。守備でも足を使って相手に食らいつき隙を与えなかった。

 次戦では、クラブ初の10連勝が懸かる。「今日よりも良いプレーをして勝ちたい」と大久保。チームの快進撃は止まらない。

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