猪苗代スキー場などを運営するDMCaizu(ディーエムシーアイヅ、猪苗代町)は4日、南会津町の会津高原たかつえスキー場の指定管理者候補に選定されたと発表した。指定期間は2026年4月~31年3月の5年間。町は12月議会で議決を求める。
南会津町には「たかつえ」に加え、会津高原「だいくら」「南郷」「北日光・高畑」の四つの公設スキー場がある。「たかつえ」は現在、町の第三セクター「みなみあいづ」が運営している。26年4月以降は、DMC社が「たかつえ」「高畑」、みなみあいづが「だいくら」「南郷」の運営を担う見通し。
「たかつえ」にはホテルやゴルフ場が隣接しており、DMC社が一体的に運営し、観光振興につなげる。DMC社は「町の財政負担軽減、収益性の確保、交流人口拡大を3本柱に掲げ、地域の魅力を最大限に発揮する」としている。
町内の公設スキー場を巡っては、町が昨年、財政負担を踏まえ「だいくら」と「高畑」を閉鎖する方針を示した。しかし、住民やスキー客らの声を受けて今年6月、この二つのスキー場を当面は存続させる方針に転換した。
