総合建設業・一般貨物輸送業・産業廃棄物中間処理収集運搬業の丸東(富岡町)は、楢葉町波倉に「ソーラーパネルリサイクルセンターならは」を整備した。使用済みのソーラーパネルを受け入れて破砕処理し、素材ごとに分類してリサイクルする。4日に現地で落成式が行われた。
東日本大震災以降に急速に増えた太陽光パネルの大量廃棄時代に備えた事業。ニーズが高まる中、構想から7年かけて整備した。発電事業者やメーカー、事業者などから廃太陽光パネルを受け入れ、特許技術を有する破砕プラントで処理する。処理能力は1日8時間稼働で8.64トンに上る。
リサイクル100%へ
処理後は、手のひらで握ってもけがをしない大きさや形状のガラス粒が抽出できる。またケーブルやアルミ枠などの金属スクラップ、バックシートなどを素材ごとに分類してリサイクルする。同社はリサイクル率100%を目指しており、ガラス粒の有効な再利用策を検討している。
同社の西山由美子社長は「変化する社会情勢に応じた環境への配慮やニーズを先取りした取り組み。廃棄を資源に変える挑戦で、環境を守り地域の暮らしが豊かになるようにしたい」とあいさつした。松本幸英楢葉町長、山本育男富岡町長、橋本徹県議らが祝辞を述べ、テープカットした。
